本協議会は標記の件を、創設以来かつてなき重大事案と認定する。よって、年次京都密会を待たず、全加盟員を京都国際会議場へ即時招集し、史上初の臨時京都密会を開催することをここに決議し、布告する。
壱背景認識 ── 戦線の北上、そして越境
これまで本協議会の監視は、主たる発酵拠点たる茨城方面に集中してきた。しかるに北東アジア監視委員会の継続観測により、新たな脅威の中心が判明した。すなわち 北海道産納豆の、非加盟国たる中華人民共和国へ向けた輸出が顕著に増加 している事実である。
これは単なる通商ではない。協議会創設以来の至上理念 ──「地表における糸の総延長の不拡散」── に対する、史上初の、組織的かつ国境を越えた挑戦である。輸送経路は ████ 港を発し、██████ を経由して非保護地域へと至ると見られるが、子細は本通牒の区分により黒塗りとする。
当該流出は 未曝露地域における新規ネバネバ曝露 を招来し、世界粘度均衡の不可逆的崩壊に直結しかねない。京都密約 第一条(不拡散)・第七条(緊急対処) に照らし、本件は最高度警戒をもって処理する。
弐決議 ── 臨時京都密会の招集
本協議会は 京都密約 第七条第二項 に基づき、次のとおり決議する。本日付をもって全加盟員を緊急召集し、流出経路の遮断・封じ込め・及び恒久対策の策定を目的として、京都国際会議場において 臨時京都密会 を開催する。年次密会(例年3月)の枠外における召集は、1972年の京都密約締結以来、半世紀で初めてのことである。
参会議諸元
- 会 場
- 京都国際会議場(国立京都国際会館)京都市左京区宝ヶ池。かつて気候の議定書を生んだ地にて、新たに「京都納豆議定書」を諮る。
- 日 時
- 令和8年6月3日(水)15時00分 開会本日付・即時。遅参は糸の長さに換算して議事録に記載する。
- 形 式
- 臨時京都密会(非公開)同時通訳47言語、撹拌音遮断ブース完備。携行食より納豆を除くこと。
- 参集員
- 全加盟5カ国・観察46国、北海道方面 主席監視官、糸引計量学 首席科学顧問欠席は密封・無糸の委任状をもってこれに代える。
肆付議議題
- 北海道 ── 非加盟国 流出経路の即時遮断港湾・空路・手土産経路の三層封鎖案の審議。
- 「納豆フリー回廊」構想の緊急前倒し非加盟国周縁への緩衝帯設定と、粘度モニタリング網の越境展開。
- 「京都納豆議定書」草案の採択輸出一俵あたりの糸長上限・発酵時間の国際標準化。
- 監視衛星「ネバ・アイ」運用予算の緊急補正軌道上からの糸引き熱源探知能力の増強。
- その他関西支部より「たれ・からし添付の是非」緊急動議あり(要審議)。
伍各員への指示
各員は本通牒受領後ただちに参集の準備に入ること。本会議の成否は、地表に残された 未だ糸に触れざる人々の朝食 の運命を左右する。協議会の名誉と、粘らぬ明日のために、各位の奮起を切に求める。
粘り、断つべし。