REF. ICEN/CHRG/III ← トップへ戻る
§ Ⅱ — Indictment · Charge III of V
III.

第三条「触覚的拘束」

Charge III: Tactile Captivity

一度箸についた糸は、食卓の物理法則を超越する。皿、口、頬、髪、机、リモコン — あらゆる物体が連鎖的に汚染される。

「糸」は本協議会の名称(filum scindendum)の語源である。この粘性物質は、表面張力と弾性の常識的境界を逸脱し、伸長と分裂の繰り返しによって食卓全体を侵略していく。一般的な布巾では除去できず、特殊な手順を要する。本協議会は、糸の物理特性の科学的解明を目的とした研究プロジェクトを進行中であり、研究成果は機関誌『非粘月報』にて公表される。

本条は、京都密約 第三条第二項 別表丙の規定に基づき、加盟各国の合意のもと 正式に登録された罪状である。本協議会は、すべての加盟者および観察者に対し、 本条の周知と慎重な観察を継続的に求めるものである。